2025.04.16
ドローンの定期点検は義務?DJIサポート体験から学んだ信頼の作り方
この記事では「ドローンの点検はどこまで必要?」という疑問に対して、実体験をもとに、航空法の視点とDJIサポートの対応力から考察します。実はドローンの点検は「やっておくと安心」ではなく、「航空法で求められる義務」や「点検記録の保存」が関わってくる話です。点検を依頼した際に感じた代理店とメーカーの対応の違いからは、情報設計や顧客対応が信頼にどう影響するかも見えてきます。ユーザーに寄り添った設計やサービスとは何か?そのヒントを実体験から紐解いています。信頼を築く仕事や発信をしたい方には、きっと参考になるはずです。ぜひご覧ください。

こんにちは!AME TSUCHIの大沢です。
今日は「ドローンの点検って、ちゃんとやってますか?」というテーマです。
ドローンを業務に使っていると、どうしても「飛ばせてるなら大丈夫でしょ」となりがちですよね。不具合がなければOK、という感覚です。実は私もそのタイプだったのですが、最近「DJI Mavic 3」の点検を依頼したことで、考え方が少し変わりました。
ドローン点検は“義務”でもある

まず最初にお伝えしたいのは、ドローンの定期点検は「気をつけておいたほうがいいよね」くらいのものではなく、航空法に基づく義務や推奨事項があるということです。
たとえば、2022年以降の改正航空法では、次のようなルールが明確になっています:
- 飛行日誌の作成義務:飛行内容や機体の状態を記録し、必要に応じて点検することが求められています。
- 点検周期の推奨:製造元が指定する周期、またはおおむね20時間ごとの点検が推奨されています。
- 点検整備記録の作成:点検・整備の内容は記録として残しておく必要があります。
つまり、定期的な点検は、機体を安全に飛ばすための“前提条件”なんですね。
代理店サイトを見て申し込んだはずが…

きっかけは、ある正規代理店のWebサイトで紹介されていた「DJI点検パック」。手順もPDFで丁寧に説明されていたので、安心して申し込もうとしたんです。でも、申し込みを進めていくうちに、必要とされていた“点検パックのチケット”がどこにも見つからなくて。
しかもヤマトさんの集荷予約まで進めていたので、引き返す時間もない。焦って問い合わせフォームから連絡しました。
その後、別ページに小さく「点検パックは2024年4月で終了しました」という記載を発見。……いや、それ最初に言ってくれたら助かったんですけど。
よくある話ですが、「ページを分けてるから一応書いてある」というスタンスだと、検索やSNSのリンク経由で直接飛んでくる人にとっては、ほとんど罠です。
夜間でもしっかり対応。DJIサポートの真価

困ったままではどうしようもないので、念のためDJI本社にもチャットで問い合わせてみました。すると、その対応がすごく丁寧でスムーズだったんです。夜間にも関わらず、こちらの状況をよく聞いてくれて、「こちらでも点検の対応は可能ですよ。詳細は明日担当者からご連絡します」と即答。
翌日にはすぐにLINEの公式アカウントから「そのままお送りいただければ対応します」と連絡があり、点検の流れも明確に案内してくれました。料金も納得、やり取りも誠実。
一方、代理店の返事はというと、「終了したサービスであるため、ご迷惑をおかけして申し訳ありません」「わかりにくいご案内で混乱を招いてしまい、失礼いたしました」などの一言もなし。ただただ「未使用の人向けですのでご了承ください」という、やや冷たい印象のテンプレート文。
ユーザーの行動を想像して情報を設計する

もちろん、忙しい現場ではそういう対応になることもあるのかもしれません。ただ、ユーザーとしては「この会社にまたお願いしよう」とは、ちょっと思いにくいのも本音です。
でも、ここで伝えたいのは文句ではありません。
今回の一件で改めて感じたのは、「情報設計の大切さ」です。終了したサービスであれば、ページの冒頭やバナーで大きく注意書きを入れておくだけで、ユーザーの混乱はかなり防げます。
それって、すごくコストのかかることではないけれど、ちゃんと伝わる“やさしさ”になりますよね。
AME TSUCHIが大事にしていること

AME TSUCHIでも、ホームページやブログ、サービス紹介ページをつくるときに「どこで迷いそうか?」「どんな動きを想定しているか?」を丁寧に考えます。かっこいいだけのデザインではなく、安心感まで含めて設計することで、“この会社、信頼できそう”と思ってもらえるようにしています。
そうした設計や見せ方の工夫が、最終的に問い合わせや成約といった「成果」に結びつくのだと思っています。
点検の結果も、大満足でした

ちなみに今回の点検で見つかったのは、モーターとジンバルの不具合。約2万円ちょっとでしっかり交換してもらえて、まるで新品のような安心感が戻ってきました。(報告書に記載されていませんでしたが、ボディ外側も新品になっていたと思います…。もうほぼ新品ですねw)
さらに感動したのは、配送日の夕方に担当の方から直接お電話をいただいたことです。「今回の件で不明な点やご心配されていることはございませんでしょうか?」と、こちらの気持ちに寄り添って確認してくださる丁寧な対応に、心から安心できました。
こうしたメンテナンスを定期的に行っておくことは、自分の仕事道具を大切にするという意味でも、とても大事なことですね。
今回の結論です

ドローンの点検はもちろんですが、それ以上に「どう伝えるか」や「どこまでユーザーに寄り添えるか」が、信頼の分かれ道になることを実感しました。
そして、「AME TSUCHIのサービスって、こういう視点から生まれてるんだな」と、あらためて自分でも納得できた体験でした。
もし「自分のサイト、ちゃんと伝わってるのかな?」と感じたことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。ユーザー目線での設計、ご一緒できます。
AME TSUCHIへのお問い合わせはこちらから

4月も半ばを過ぎ、桜の季節はあっという間に過ぎ去りましたね。山梨では桃の花もそろそろ見頃を終えつつあります。季節の移ろいとともに、新しい生活が始まった方も多いと思います。どうぞ無理せず、心地よいペースで春の日々をお過ごしください。

Drone Movie Contest 2024でグランプリと審査員特別賞をW受賞。東京カメラ部動画クリエイター2023 10選に選出。国家資格・一等無人航空機操縦士、無人航空従事者1級を保持。デジタルハリウッド「空撮クリエイターコース」特別講師も。ディレクター、デザイナー、フォト・ビデオ・ドローングラファーとして活動。”自分自身が感動した”人の魅力を多角的な視点から追求・発信することをモチベーションに、クリエイティブに向き合う。(Instagram)