2025.12.17
実績ページを公開しました|青木ヶ原樹海PR映像という仕事
この記事では、青木ヶ原樹海PR映像という仕事を、どんな視点で、どんな考え方を軸に構成したのかをまとめています。映像で重視したのは派手な演出ではなく、生命の循環や光の入り方から伝わる樹海の姿でした。限られた尺や条件の中で、何を見せ、何を見せないかを整理しながら設計した過程を、実績ページとあわせて紹介しています。制作の背景を知る入口として、参考にしていただけたら嬉しいです。
「樹海の映像」と聞いて、何を想像しますか?

青木ヶ原樹海と聞くと、どうしても先に浮かんでしまうイメージがあります。
・暗い
・怖い
・近づいてはいけない場所
正直、それを否定するのは簡単ではありません。
長い時間をかけて、そう語られてきた場所だからです。
だから今回の仕事は、「映像を作る前の段階」で、かなり悩みました。
この仕事で一番難しかったのは「言葉」でした

今回制作したのは、山梨県による 青木ヶ原樹海のPR映像(90秒) です。
ただし、
・派手な演出
・感情を煽る表現
・強いコピー
そういったものは、最初から選択肢にありませんでした。
理由はシンプルで、少しでも言葉を間違えると、樹海は簡単に“別の意味”を背負ってしまうからです。
映像のカット選びよりも、字幕の一行、言い回し一つに時間を使いました。
「不気味」ではなく、「必死に生きてきた姿」

曲がりくねった木の幹。
倒木の上から芽吹く新しい命。
苔に覆われた足元。
それを、「不思議な形」「異様な森」として見せることは簡単です。

でも今回の映像では、それを “生きるために選び続けてきた姿” として描いています。

苦しさではなく、努力。
弱さではなく、強さ。
そう置き換えるだけで、樹海の見え方は、少しだけ変わります。
行政案件だからこそ、慎重に進めたこと

この仕事は、山梨県の担当者の方とやり取りを重ねながら進めました。
現地で積み重ねられてきたネイチャーガイドの方々の視点や考え方を、どう映像として受け取ってもらえる形にできるか。
その点を意識しながら構成を組み立てています。
「樹海の真実を伝えたい」という思いは共通でも、“どう伝えるか”の正解は一つではありません。
だからこそ、
・どこまで映すか
・どこで言葉を止めるか
・説明しすぎない余白
そういった部分を、一緒に探る仕事になりました。
完成した映像は、答えを押し付けるものではありません。見る人が、自分の感覚で受け取れる余地を残したものになっています。
この視点は、どこから来たのか
私自身、青木ヶ原樹海を最初から「命の森」と捉えていたわけではありません。
むしろ逆でした。
見方が変わったきっかけは、FUJI HATさんのガイドや発信に触れたことです。
FUJI HATさんが語る樹海は、説明する対象ではなく、感じ取る場所でした。
今回の映像制作でも、その視点を壊さないことを、個人的な判断軸として大切にしています。
なぜ、実績ページを作ったのか

今回の実績ページは、「いい映像ができました」と言うためのものではありません。
・こういう背景があって
・こういう判断をして
・こういう距離感で作った
そのプロセスを、きちんと残しておきたかったというのが正直な理由です。
映像制作の仕事は、完成品だけを見ると、簡単そうに見えることがあります。
でも実際には、信頼は、カメラを回す前にほぼ決まっています。
続きは、実績ページで
今回の映像については、実際の映像とあわせて、背景や制作意図を実績ページにまとめています。
「行政案件の映像制作って、どう進めるんだろう」
「地域のテーマを扱うとき、何に気をつけるべきか」
そんな視点を持っている方には、判断材料として読んでもらえる内容になっています。
最後に
青木ヶ原樹海は、答えを押し付けてくる場所ではありません。
ただ、ちゃんと見ようとすると、多くのことを教えてくれる場所だと思っています。
今回の実績ページが、AME TSUCHIの仕事の考え方を知る一つの材料になれば嬉しいです。

冬の樹海は静かです。
静かな場所ほど、足元の音や光に気づきやすくなります。
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Drone Movie Contest 2024 グランプリ/審査員特別賞、JAPAN DRONE CINEMA AWARD W受賞。東京カメラ部「動画クリエイター2023」10選。国家資格・一等無人航空機操縦士(夜間・目視外)および無人航空従事者1級を取得。デジタルハリウッド「空撮クリエイターコース」講師(空撮ストーリーテリング担当)、国家資格講習の修了審査員としても活動。安全性と信頼性を重視したドローン運用を軸に、ディレクター/デザイナー/フォト・ビデオ・ドローングラファーとして、「自分自身が心を動かされた人や風景」の魅力を、多角的な視点から伝える制作を行っている。





