2024.02.24
SEOはどこまで必要なのか?ホームページ制作でやるべきSEOとは。
こんにちは、AME TSUCHI(あめつち)の大沢です。
ここしばらくは映像やドローン関連のお話や実績紹介が多かったのですが、今回はホームページ制作についてのお話です。AME TSUCHI(あめつち)でもホームページのご依頼を受けよくご質問を受けるのがSEO(検索エンジン最適化)対策です。現状でのSEO対策、そしてAI技術によるSEOの今後についてまで取り上げてみました。ホームページ制作についてお役立てください。
ホームページを制作する際、多くの人が気にするのがSEO(検索エンジン最適化)です。もちろんせっかく制作したホームページが検索に表示されず、見てもらえなくなるのは避けなくてはいけません。しかし、実際にどの程度のSEOを行うべきなのでしょうか?ここでは、ホームページ制作において本当に必要なSEOについて考えてみましょう。制作側だけでなく、依頼者側でも最低限の知識を知っておくと、その後の運用に大きく差が出てきます。
効果的なSEOの取り組み。
ユーザーのニーズに応える:適切なキーワード選定とコンテンツ提供
まず、ユーザーが検索エンジンでキーワードを入力して検索する際、そのキーワードが関連するコンテンツを持つホームページが上位に表示されることが重要です。つまり、自社のホームページが関連キーワードで検索された際に上位に表示されるためには、適切なSEO対策が必要です。自社を訪れてくれるユーザーについて理解を深め、適切なキーワードを選定していきます。
たとえば、あなたがお店で買い物をするとき、どんな商品を買うか考えるときに、そのお店がどんな人に向けて商品を売っているのか、その人がどうやってその商品を知ってから買うまでの流れを考える必要があります。それを考えるために、お店の人たちはペルソナ(ターゲットのイメージ)や、商品を買うまでの一連の流れを書き出したり絵にしたりするカスタマージャーニーマップを作ります。これで、お客さんについてよくわかるようになりますね。このように、自社のホームページにおいても、お客様がどのような情報を求めているかを理解し、それに合わせてコンテンツを提供することが重要です。
過剰なSEOはNG:自然なコンテンツとリンクが大切
しかし、必要なのはあくまで適切な範囲でのSEOです。無闇にたくさんのキーワードを詰め込んだり、不自然なリンクを張るなどの過剰なSEOは逆効果になることもあります。ユーザーが本当に求めている情報に対して、適切に対応できるようなコンテンツを提供することが重要です。
さらに、現在の検索エンジンはユーザー視点での加点を行っています。つまり、ユーザーが求める情報に近いコンテンツや、ユーザーの関心を引くようなウェブサイトが上位に表示される傾向があります。したがって、過剰なSEO対策ではなく、ユーザーに有益な情報を提供することが、検索エンジン上位表示のための最良の戦略と言えます。
モバイルデバイスの時代:モバイル検索エンジン最適化の重要性
皆さんがスマートフォンを当たり前に使うようになり、検索行動も変わってきたため、Googleも評価する主要デバイスをパソコンからスマートフォンに変更しました。 最初の動きは2015年4月の「モバイルフレンドリーアップデート」でした。これにより、スマートフォン向けページがないか、使いにくいサイトはGoogle検索での順位が下がりました。2016年5月には第2弾のアップデートもあり、2016年後半には「モバイルファーストインデックス(MFI)」が発表されました。これによって、Googleは情報を収集する対象をPC版サイトからスマホ版サイトに変更し、ランキングの対象もスマホ版ページになりました。2023年5月には、ほぼすべてのサイトがMFIに移行したとGoogleがアナウンスしました。
Web担当者の中には、いまだにPC版がSEOの対象だと思っている人も多いのが現状です。しかし、実際にはGoogleの評価はスマホ版ページが基準です。「ユーザー本位」というSEOの本質を踏まえて、今後はスマホ版サイトを最適化(MEO)していくことが重要です。モバイルユーザー向けにも快適に閲覧できるようなサイト構築やコンテンツ配信が求められます。
マーケティング手法の総合活用:広告やSNSなどとの連携
他にも、広告やSNS、オウンドメディアなどのマーケティング手法も考慮に入れるべきです。これらの手法は、SEOだけではカバーしきれない範囲のユーザーにアプローチすることができます。
リソース確保がポイント:本格的なSEOには人・資金の投入が必要
ただし、SEOは効果が出るまでに時間がかかり、本格的に取り組むには人・資金などのリソースが必要です。検索結果の上位に表示されるまでに3カ月から半年、さらに商品の購入やリード獲得にはさらに時間がかかります。したがって、SEOに取り組む前に十分なリソースを確保し、社内で検討することが重要です。人的なリソースが不足している場合は、専門家に戦略策定やコンテンツ制作を依頼するなど、外部のパートナーと協力することも有効です。
ユーザーとの接点を大切に:SEOと他のマーケティング手法のバランスを考えよう
つまり、ホームページ制作において必要なSEOとは、適切なキーワード選定やコンテンツの質の向上、モバイルユーザーへの配慮など、ユーザーにとって有益な情報を提供するための対策であり、その他のマーケティング手法とのバランスも考慮する必要があると言えます。
AIチャットボットによるSEOへの影響
近年、AI技術の進化が目覚ましいことから、AIチャットボットがSEOに与える影響が話題になっています。AIチャットボットの普及により、将来的には検索エンジンの役割が薄れ、SEOが必要なくなるのではないかという懸念があります。しかし、現時点でもGoogleなどの検索エンジンは健在ですし、AIを活用した検索エンジンのシェアが急増しているわけでもありません。将来的にはAIがさらに進化し、多様な情報検索が可能になるかもしれませんが、その際にはSEOの最適化も必要になるでしょう。したがって、今後はAIと検索エンジンの動向に注目する必要があります。
GoogleのAI技術「SGE」とは?
Googleは昨年2023年5月に、Bard(現在はGemini)に続いて新たなAI技術「SGE(Search Generative Experience)」を発表しました。これは、検索結果に生成AIを組み込むというものです。日本でも2023年8月末に試験運用が開始され、検索結果が大きく変わっていく可能性があります。SGEの導入により、PCのブラウザやモバイル端末での検索結果がより多様化することが予想されます。
これにより、ユーザーはより多くの情報を得ることができる一方で、検索結果の信頼性や適切性についても注視されるでしょう。企業やウェブサイト運営者は、この新しい検索エンジンの動向に対応するために、コンテンツの最適化やユーザー体験の向上に努める必要があります。SGEが普及すれば、ユーザーのニーズに合った情報を提供することがますます重要になります。
Drone Movie Contest 2024でグランプリと審査員特別賞をW受賞。東京カメラ部動画クリエイター2023 10選に選出。国家資格・一等無人航空機操縦士、無人航空従事者1級を保持。デジタルハリウッド「空撮クリエイターコース」特別講師も。ディレクター、デザイナー、フォト・ビデオ・ドローングラファーとして活動。”自分自身が感動した”人の魅力を多角的な視点から追求・発信することをモチベーションに、クリエイティブに向き合う。(Instagram)