スマートフォンで料理を撮影する手元。誰もが映像を発信できる時代における個人発信のイメージ

「上手い映像」より「あなたの映像」が求められる時代になった

南アルプスの稜線が、少しずつ霞の向こうに溶け始める季節になりました。冬の間はくっきりと見えていた山の輪郭が、春の気配とともにやわらかくぼやけていきます。撮影をしていると、同じ場所でも季節ごとに全く違う表情があることに、毎回気づかされます。

今回は、「映像の使い方」について改めて考えることが多くなったお話です。

正直に言うと、最近こんな場面が増えてきています。

先日、ある飲食店さんの撮影の依頼を受けました。料理も空間も素晴らしくて、仕上がった映像もとてもいい出来だと思っていて、でもオーナーさんから一番反応が良かったのは、料理の映像じゃなくて、撮影の合間にさらっと撮った「仕込み中のオーナーさんの横顔」だったのです。

料理写真をメインに撮影していたので「そこか」という気持ちもありながら、でもすごく納得できました。

「綺麗な映像」の価値が下がっている

プロ用照明機材が並ぶ撮影スタジオのセットアップ。技術的に整った映像制作環境を表すイメージ

技術的な話をすると、映像制作のハードルは確実に下がってきています。

スマートフォンのカメラ性能は十分すぎるほど上がって、AIの編集ツールは素人でも映画みたいな映像を作れるようになってきました。テロップも自動生成、BGMも自動最適化、色補正も一発。

ドローンにしても、かつては特別な技術が必要だったのに、今はある程度の機材があれば誰でも空撮できる。(法律の知識は必要ですけどね)

これはどういうことかというと、「綺麗に撮れている」「技術が高い」という理由だけで映像に価値がある時代は、もう終わりに近いということです。

では、何に価値があるのか。

ここで「技術より人格だ」と言いたいわけじゃありません。技術は絶対に必要です。でも技術はもはや「前提」であって、それだけでは選ばれる理由にならない時代になりました。

選ばれる理由になるのは、「誰が撮ったか」という話になってきた。

これはSNSの世界でも同じことが起きています。
AIはものすごい精度で「有益な情報」を生成できます。
SNSに投稿するための文章も、整ったノウハウも、きれいな解説も、数秒で出てくる。だから「情報を発信する」こと自体の差別化は、どんどん難しくなってきています。

じゃあ何が差別化になるかというと、その情報を発信しているのが「どんな人間なのか」ということです。

人は情報じゃなくて、人を見ている

動画プレイヤーの画面越しに視聴者へ語りかける人物のイメージ。情報より人柄が伝わる映像発信を表す

SNSをフォローする理由を考えてみてください。

・この人の考え方が面白い
・なんとなく、この人の雰囲気が好き
・失敗の話に共感した
・価値観が自分に近い気がする

こういう理由がほとんどじゃないでしょうか。
「情報が有益だから」は理由の一つではあるけど、AIが情報を大量生成できる今、それだけでフォローし続ける理由にはなりづらいわけです。

映像・写真の仕事でも同じで、クライアントさんが「AME TSUCHIに頼みたい」と思ってくれる理由の中に、たぶん「作品の質」だけじゃないものがある。

一緒に考えてくれそう、伝わる映像を作ってくれそう、人として信用できそう、そういうものが混ざっています。

実績ページにも掲載していますが、有り難いことにAME TSUCHIでは「人柄」について大変高評価をいただきます。正直なところ、仕事の受注にはそこがメインになっているのが現実で。

それって、技術じゃなくて人格の話です。

「見えている部分」より「見えない部分」が人格を作る

飛行ルートマップや申請書類、チェックリストが並ぶ作業デスク。ドローン撮影における見えない準備作業を表すイメージ

ドローン撮影の仕事は、飛行時間よりも圧倒的に準備に時間がかかります。申請書類、ルート確認、気象チェック、現地ロケハン、関係機関との調整。

でもSNSに投稿するのは、大抵「きれいに撮れた映像」だけだったりします。

最近気づいたのは、その「見えない準備」を見せていくことが、AME TSUCHIの人格になるんじゃないかということ。

「こんなに手間がかかってるんです」という自慢ではなくて、「こういうことを大事にしている人間が撮っている映像です」という証明として、です。

AIには人生を生きることはできない。
経験も、失敗も、山梨の朝の空気を吸った記憶も作れない。 だから発信するなら、そこを見せていくべきなんだと思っていて、最近は確信に変わりました。

AI時代のビジュアルコンテンツで意識したいこと

「何を撮ったか」だけでなく「なぜそれを撮ったか」を伝える
制作の裏側、準備の過程を積極的に見せる
うまくいったことより、悩んだことや失敗した話に人格が出る
技術の説明より、その技術を使ってどんな人を助けたいかを語る
地域の空気感、季節感など、自分にしか切り取れない視点を大切にする

これ全部、AIには作れないものです。

「上手い人」より「この人に頼みたい」が最強。
結局のところ、これからの時代は「スキルが高い人」より「この人に頼みたい」と思ってもらえる人が強い。

上手い映像はたくさんある。でも「あなたに撮ってほしい」と思ってもらえるかどうかは、技術とは別の話です。

AIに情報は任せていい。人間がやるべきは、人格を見せること。
かくいうAME TSUCHIとはいうと一人でやってるので、なかなか自分のことを発信するのが後回しになりがちなのが正直なところですが(笑)、自分自身も実践していかないとなと改めて思っています。

FAQ

Q. 個人事業主がSNSで「人格発信」するって、具体的にどういうこと?
ノウハウや実績だけでなく、仕事への考え方、失敗した話、日常の気づきなども含めて発信することです。「この人はこういう人間だ」が伝わると、信頼につながりやすい。

Q. 映像クオリティは低くてもいいということ?
違います。技術は大前提として必要。ただ、技術だけでは選ばれにくい時代になってきた、ということです。

Q. AIで作った文章や映像を使ってもいいの?
使い方次第だと思っています。AIに情報整理や編集補助を任せながら、そこに人間の経験や視点を乗せていくのが自然な形じゃないでしょうか。

Q. 人格発信って、プライベートをさらけ出すこと?
そうではなくて、仕事への姿勢や価値観が伝わることが本質だと思います。プライベートの開示は必須じゃありません。

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